公開: 2019年11月4日
更新: 2019年11月xx日
1945年8月6日、B-29エノラ・ゲイから投下されたウラン型原子爆弾は、強烈な熱線、爆風、そして放射能を放出しました。最も多くの犠牲者を出した直接の原因は爆風と言われています。これは、建築物を破壊し、その下敷きになった人々が、その後に発生した火災によって焼け死んだからです。この爆風の被害から免れた人でも、物陰など直接の熱線を遮(さえぎ)るもののない場所にいた中学生や女子学生たちは、熱線を浴びてひどい火傷を負いました。ひどい火傷を負うと、人間の皮膚は溶けて、液体のように垂れ下がります。多くの被害者たちが溶けた手の皮膚を垂らしたまま、手を前に出して歩いていたと言われています。そのような重度の火傷にも助かった人でも、その後、放射能を浴びたために原爆症と呼ばれる傷害で後年、苦しんだり亡くなった人も数多くいました。ひどい火傷の後は、ケロイドと呼ばれる皮膚の異常となるため、生涯、残ると言われています。
中沢啓二、「はだしのゲン」、週刊少年ジャンプに連載(1973年)後に汐文社から単行本として出版(1975年)、海外でも出版されており有名です。